pic_article06_01今年も「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」のシーズンが近づいてきました。
ラ・フォル・ジュルネ・・・フランスのナント市で1年に一度開催され始められてから早や20年以上、東京で行われるようになってからもすでに10年以上が経ちました。そして、今では金沢、新潟、大津、鳥栖(現在は休止中)といった地方都市でも同じ名称、同じコンセプトで開催されています。
クラシックファンの方の中には先刻ご承知の方も多いと思いますが、ラ・フォル・ジュルネとは、ユニークなコンセプトを持つ一大音楽祭の名前です。どの会場もおおむね4月末から5月初旬、すなわちゴールデンウィークの3日間程度の短期間に、そのエリアのごく限られたいくつかの音楽ホールや施設を舞台に、何百という数のコンサートが集中的に開かれます。もちろん「朝から晩まで」です。しかもひとつひとつのコンサートは比較的短い時間(通常40分~1時間程度)で終わるようプログラミングされています。出演者のほとんどはプロの優れた演奏家たちですが、イベントスポンサーのおかげで普段のコンサートに比べると非常に安い金額で提供されます。そして、何よりもユニークなのは、コンサート入場の年齢制限が非常にゆるいことです。「0歳からのコンサート」は文字通り0歳から、18:30より前に開演する日中のコンサートはすべて3歳以上、夜のコンサートも6歳以上の子供たちが入場できます。これは、この音楽祭を立ち上げたルネ・マルタンの「早いうちから本物の音楽に触れてほしい」という願いを実現させたものです。
すなわち、これらのコンセプトから分かるように、ラ・フォル・ジュルネとは、クラシックコンサートを堅苦しい殻から脱皮させ、多くの人のものにしよう、という「クラシック音楽普及活動」でもあるのです。
ちなみに、イベント名である「ラ・フォル・ジュルネ」フランス語の「熱狂の日」というのは、モーツァルトがこれを台本にしてオペラを作ったという18世紀フランスの劇作家ボーマルシェの戯曲「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)あるいはフィガロの結婚」からつけられたそうです。この戯曲は当時、フランス革命を煽動した、との理由で当局から上演禁止にされた、というぐらいのいわくつきの作品であり、創始者のルネ・マルタンがこの音楽祭を「クラシック音楽を市民の手に取り戻す市民革命」との想いをこめたもの、とのことです。
今年の共通テーマは「自然」だそうです。作曲家たちが自然をいかに音楽で表現してきたか、を実際に聴いて体感することができるようです。
東京会場(東京国際フォーラム)、金沢会場、新潟会場、大津会場ともにすでにチケットの販売が開始されました。今年のゴールデンウィークは泊りがけでクラシック三昧、としゃれ込むのはいかがでしょう?

さて、長々とラ・フォル・ジュルネの説明をしてきましたが、わたしが言いたいのは「浜松市は、なぜラ・フォル・ジュルネの誘致に名乗りを上げないのだ!?」ということ。「音楽の都」を目指し、数々の音楽イベントの開催、支援に熱心な浜松市ですが、これこそ意義ある音楽支援活動だと思いませんか?

ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン(東京会場)
http://www.lfj.jp/lfj_2016/

ラ・フォル・ジュルネ金沢
http://lfjk.jp/index.html

ラ・フォル・ジュルネ金沢
http://lfjn.jp/lfjn2016/

ラ・フォル・ジュルネびわ湖
http://lfjb.biwako-hall.or.jp/