アンサンブル

 アンサンブルはフランス語で「合奏」と訳されます。音楽家が最も気をつけているのは相手の音を聴くことです。耳で聴くだけではなく目も使い、呼吸を感じ取るのも必要になります。日常生活の場面でも相手の話を聞く、心を読み取る、自分の意見を持つ、気持を伝えることがアンサンブルでしょう。仲間と一つのものを作るのに必要な協調性が素晴らしいハーモニーを生み出す力になります。
 会議や学習会などでの私語にはアンサンブル精神がありません。テレビを見ながら画面に向って話している人や講師の話にいちいち相槌を打ち、ヒソヒソの独り言などは病院の待合室や講演会などで目にする光景です。いびき抜きの居眠りにはまだ、救いがあるのかも知れません。会議はみんなでつくり上げるもの、特定の人が話し続けたり、強い意見で押し切るのではなく対話を重ねることが活性化になります。

 合唱団は仲良しグループではありませんから気の合う人ばかりと限りません。意見の対立は常に生まれますが、その先にこそ団結が生まれます。気に入る人とは自分の考え方の邪魔にならない人のことで意に沿わない人を周りから避けていけば最後に残るのは自分ひとりだけになってしまいます。社会生活の上でアンサンブル精神を貫くことは容易ではありませんが音楽を通してその心地よさを実感できる筈です。
 中学生の新聞投稿がありました。「大ホールで第九を聴きました。歓びの歌にはつらいことがあってもがんばって生きていれば必ずいいこと、楽しいことがあるから、どんなことがあってもがんばって生きようという思いが込められています」。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: アンサンブル

このブログ記事に対するトラックバックURL:
http://www.freude.or.jp/cgi-bin/mt/mt-tb.cgi/451

コメントする

2010年「第九」演奏会
団員募集中!

アーカイブ

この記事について

このページは、なかむら・よしおが2010年1月19日 06:00に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「「余韻」も音楽」です。

次の記事は「たくさんの、ありがとう」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.261